【生産者インタビュー】新潟県・Lily&Marry'S 今井美穂さん 田中彩貴さん
「本気でぶつかる“ド”ベンチャー」







新潟では名前を聞いたことがある人も多いかもしれない、今井美穂さん。
そして、その今井美穂さんが束ねるLily&Marry’S(通称リリマリ)で、
農業と飲食店をやりながらラジオの番組ももつ田中彩貴さん。
リリマリでは、お二人を中心に「いまい米」をつくられています。






SNSをみているとキラキラしてなんか楽しそう、
なんて印象があるかもしれませんが、
実はリリマリ、そしてお二人が所属するしたみちオフィス株式会社は、
そんなイメージの真逆にある、「どベンチャー」気質の組織でした。
お二人がどんな人なのか、またなぜお米をつくるようになったのかを、
組織を束ねる今井さんならではの奮闘と、
田中さんの熱い農業への想いと一緒にお届けします。






【今井美穂(いまいみほ)】
したみちオフィス株式会社代表取締役・リリマリ代表。
ごはんとおともと同世代とは思えない達観したオーラをもっていらっしゃいます。
一番ごはんを食べるモデルさんじゃないかな、と思うくらいごはん食べられるので負けられない。






【田中彩貴(たなかさき)】
したみちオフィス株式会社・リリマリの農業隊長。
寝ずに農作業をするほど農業がすき。
小千谷でラジオの番組をやりながら、カレー屋「CUCCU」の長でもある。
リリマリの愛されキャラ。






<ガールズ集団Lily&Marry’S(通称リリマリ)>
「新潟女子の意識改革&地域活性」を目的に、
魅力を表に出せずにいる新潟女子と、熱い想いをもった新潟の産業をコラボして、
新潟を盛り上げる、ガールズ集団。
したみちオフィス株式会社のプロジェクト。
したみちオフィスのモデル事業部代表の今井美穂が、リリマリの代表も兼任。
2015年から、「いまい米」という新潟コシヒカリを作り始めた。
 

自分を変えたい二人と、「したみちオフィス」との出会い

 
 
今井さん、まずは、リリマリの母体、
したみちオフィスに入ったいきさつから、
リリマリを始めた流れまでおしえてください。

 


今井:
したみちオフィスに出会ったのは、19歳のときなんですけど、
もともと新潟県の普通の女子で、特技も趣味もなく大きくなって、
高校卒業して社会人になったんですけど、
何かやりたいことも見付かるわけでもなく、
働くことにたいした情熱もなくって、
高校卒業して、地域の優良企業のOLになりました。






今井:
ところが、19歳のときに葛藤がうまれてきて、
なんかこのままでいいのかな、もっと挑戦してみようかなって、
ちょっと視点を広げた中に、地域のフリーペーパーがあり、
その中で読者モデルを募集していて、気になって応募してみました。
実際にやってみると、普段の恥ずかしがり屋だったOLの私なのに、
すごく楽しかったんです。
非日常的でワクワクして、
なおかつ、プロのカメラマンにとってもらう機会なんてなかったのに、
すごくかわいい衣装をきてメイクをした写真をみたとき、
私、こんな表情みたことない!って感動したのと、
たまたま表紙に使ってもらってもらい、
友達と両親が、すごく喜んでくれたんです。
私が一歩殻をやぶって挑戦したことに、
周りが喜んでくれたっていうことが嬉しくて、
じゃあもっと次なんかやってみようかな、
っていう中にミス十日町に選ばれたりとか、
東京のコンテストでグランプリを獲る、
っていう流れっていうのになってくるんですけど、
同時並行で、したみちオフィス当時の社長、現会長に出会いました。
その出会ったきっかけっていうのが、
知人の誘いで行った、BBQ交流会だったのです。






今井:
最初驚いたのが、占い会社だと、、、
占い会社とか怪しすぎるじゃないですか(笑)。
私は18歳までは常識人間だったので、
社長がスーツじゃらじゃらな感じで、怖いなと思っていました、
しかも、最初に言われたのが、「お前性格わるいな」と。
「なんで!?」と思うわけですよね。
私は社会人としてきちんと生活しているのにもかかわらず、
なんで初対面の人にそんなに言われなければならないんだろうと。
「お前は全部自分のためにしか生きてこなかったんだな」
とバッサリきられて。
例えば恥ずかしがりやっていうのが、
「自分の意見を主張せず、
周りに合わせて嫌われないようにしているだけでしょ」、
っていうのが全部図星で悔しくて。
そして、社長に、
「そう言われてそのままで終わっちゃうのが普通だけど、俺らは違うよ。
毎日全力で地域のためと人のために生きてるからな」
と言われて、
そういう社長が自分とは全く違う人間に思えて、気になっちゃったんですよね。






今井:
それから約一年間くらいかけて、
したみちオフィスを見ていくことになるんですけど、
社長が「おまえそんな悶々としてるんだったら、
したみちオフィス入ってこいよ」、
とすぐに誘いを受けたんですけど、
正直怪しすぎるのと、そんな安定した生活を簡単に捨てられないし、
親も反対するだろうしということで、だいぶ渋っていて、
週1回くらい、仕事が終わりに1時間かけて電車で通うようになって、
19歳だった私が、社長に集まる人の絡みを体感して、
なんかすごい変な人が多いな、
みんなジャンルは違う人たちで、みんなイキイキしているな、
っていうのが印象的で、
とにかくこの人たちといると楽しい!と思えてきて、
私もこんな生き方をしてみたい!
モデルとか地域活性したいとかじゃなくて、
この人たちと一緒に生活がしたいというか、
人生を過ごしたい!と1年たって踏ん切りがつきました。
私、プライベートで友達と遊ぶなんかほんとうになくて、
愛想ふりまくとかも面倒くさいし、
お家でなんか漫画とかゲームしたりしてるのがすきみたいな子でした(笑)。
そういうのが変わった瞬間がしたみちオフィスでした。
友達を超えて仲間に出会ったのが初めてでした。


入って最初は何のプロジェクトに携わったのですか?






今井:
入ったのはいいものの、うちは仕事をつくらなきゃいけないんです。
私がこの会社にいて、何ができるんだろうか、と考えた時、
女性というワードと、フリーペーパーでモデルをかじっていた経験と、
ミス十日町っていう観光大使の経験をミックスして、
なにかできるんじゃないかと。
そこで始めたのが、“地域活性化モデル”でした。
私はいままで新潟の魅力に全然きづいてないままに、
新潟つまんなところだよなとか、
新潟とか地域のミスの女の子は田舎者だからな、
と考えることが「可能性を自分で潰していたんだな」と気づきました。
まず、新潟の魅力ある女子と地域を発信しようということで、
「地域活性化モデル」を開拓していこう!となったんです。
最初は意気揚々としていたんですけど、
1年前までOLしかやったことない二十歳の小娘が、
いきなりレールもない中に、とび込んでいってうまくいくわけなくて、
強い芯っていうのもできていなくて、
会社の仲間とか社長に甘えて、全然最初はブレブレでした。
一人じゃできないからっていってガールズ集団を作ろうってことで、
リリマリができたんですけど、
最初は仲間集めをするためファッションショーをやろう!
とキャッチーな方向に走っていました。
集まったメンバーとも、最初はよかったんですよ。
でもショーが終わってから今後どうするの?ってなったときに、
モデルっていう仕事を専門的にやっている私と、
兼業にやっている子たちとの間に温度差がうまれ、
「みほちゃんは結局、
したみちオフィスが全面バックアップしてもらっているんでしょ?」
と言われ、それに私はちゃんと対応できなくて、
リリマリ何回解散したかわからないくらいなんです(笑)。






今井:
私はいまでも社長に笑いながら言われるんですけど、
私がそういう重圧に耐えきれなくなって、
1年たってないのに、もうしたみちオフィスやめます!って言って(笑)。
しかも、それが何回も繰り返されました。
その時にいたメンバーには、ちゃんとできなくて申し訳なかったです。
でもだんだんやっていくなかで、核となるものが見えてきて、
リリマリはただのキャッチーなモデル集団ではなくて、
どれだけ地域の人とものをミックスさせて、
女性ならではの目線で発信できるかっていうのが、
これから芯になってくんだなっていうのが見えてきました。
それからはメンバーが集まるようになってきて、
きちんとサポートしてくれるようになって、
いいピラミッドができてきて私代表ですけど、
さきちゃんも一緒にサポートしてくれるようになりました。
広がってきてもう6年経ちますね。


どのタイミングで今のような今井さんになっていったのでしょうか?

 
今井:
それまでしたみちオフィスでは私が一番下っ端だったんですけど、
私と同い年の高橋というマネージャーが入ってきたくらいから、
人生をかけて活動をサポートしてくれる子が入ってきてくれて、
独りよがりじゃいけないな、って思いました。
この子たちのためにも、私が先頭で頑張んなきゃみたいな。






今井:
それからはみんなの意見をきいて組織としてやらなきゃなっていう。
私の周りには多くの自分を変えたいと思っている子が集まってきます。
私は変わる前と後の両面を知ってるから、
そういう子たちのためにこれからアドバイスしてきたいなと思います。
私はここの会社でほんとうによかったと思いますし、
社長にはほんとうに感謝しているので。
私が今度その役をやりたいと思います。
でも結構、、、難しい!(笑)


さきさんはリリマリでやりたいから「したみちオフィス」に入ったのですか?

 
田中:
リリマリは3年前に入ったんですけど、
それよりも前、19歳からリリマリを知っていて、
ホームページや今井さんのブログをチェックしていて、
募集をしていることは知っていたんですけど、
なかなか新しい環境に飛び込めず、
なにも行動できず日々すぎていく、みたいな毎日でした。
とあるイベントに山田彩乃(リリマリ副代表)さんと、
今井さんがきていて、
私が山田さんに声をかけたんですよ。
それでリリマリの説明会が今度あるからきてみてよ、
と言われたことがきっかけで入りました。






田中:
リリマリに入ってから、
イベントや企業訪問に参加していて、すごく楽しくて、
活動する度に、したみちオフィスのみんなとも交流する場が増えて、
そこから会長に「したみちオフィスにいらないか?」と言われて、
言われてから5ヶ月くらいどうしようかな、という時期がありました。
その時は元々やっていたパン屋をやめた時期で、
バイトとかこれからどうしようかなという時期で、
すぐにいけたけど、全くわからない環境へ飛び込む不安と、
やっていけるのかという気持ちもあったので怖かったです。
したみちオフィスのみんなのことも知らなかったので。
私がうだうだしているうちに、私はいま寮に住んでるんですけど、
「寮の準備ができた!早くこい!」
って言われて、これはいくしかない、後がないってなって(笑)。
でも、私自身変わりたいと思っていたので。
今でこそラジオのお仕事をさせていただいていますが、
中学校くらいまではほんとうにおとなしい子でした。
しゃべったりするのも恥ずかしくて苦手だったんですけど、
このままじゃダメだ、変わりたいと思って、
自分をみて、私も頑張ろうと思う人が増えてくれたらいいなと思っています。


さきさん、内気だったのにラジオやられているって、、、

 
田中:
そうなんですよ!ラジオなんてするなんて思っていなくて!
ちょうどタイミングよく、故郷の小千谷市のラジオがきまって。
したみちオフィスに入ったのが、
ちょうど2年前の3月だったんですけど、
1ヶ月後の4月から番組がはじまるっていう、、、。


今井:
そう!すごいタイミングだったんですけど、
もう大丈夫大丈夫!おしこもうぜ!っていって(笑)。






田中:
その一ヶ月はやばいというか、不安しかないですよね、、、。


今井:
教えてないもんね、ほぼ(笑)。
だってわかなんないしね、うちらも。
私がやっていたのとはテイストが違う番組だし!
だいたいのことしか言わなくて、あとは自分で体感して学べって。
基本的には放置教育です(笑)。
でもちゃんと、毎週一回メンタル会議っていうのがあって、、、。



利益と仕事は自分でつくっていく、人をえるどベンチャ業”


え、なんですかメンタル会議って?
 
今井:
テーマが例えば、どんなに小さなことでもいいので、
自分の嫌なところをその場で変える、とか。
自分のことを知ることにもつながるし、小さなことの積み重ねなので、
今日はその場で考えられることを発表して実行していきましょう、っていう(笑)。
何時間にもなる時があります。
あと人数がいるので、10人くらいなので。
一人発表すると、総叩きにあうわけですよ。
アドバイスなんですけど(笑)。


、、、すみません、僕なら逃亡します(笑)。






田中:
結構重圧が、、、すごいですね、、、。


今井;
まあ、それをやっているから、
したみちオフィスの雰囲気が保たれるっていうのはありますね。
その会議を設けているのは、お前らが精神的に弱いからで、
本来日常的にできてるなら、
会議なんていらないんだっていうのが会長の教えで、
一刻も早くその会議を卒業できるようになって、
その時間をみんなで漫画よんだり、
映画みたりっていう楽しい時間に費やしたいです(笑)。


田中:
もう怖すぎて!(笑)
でも終わったら、自分の気持ちも吐き出して、
アドバイスももらえて、がんばろう!と素直に思ます。


したみちオフィスは人を変える会社ですね。

 
今井:
そうですね、実はしたみちオフィスをつくった会長は、
ひきこもりの人を預かっていたような人なんですよ。
会長は13年前までずっとフリーターで、
ずっと飲食店の清掃員やっていました。
話がおもしろいんで、
閉店後のスタッフが清掃員に集まってくるみたいな。
人を惹きつける何かがあって。
フリーターじゃなくてちゃんとやろう!みたいな時に、
人が集まる性質があるから、
最初ひきこもりを全部預かって更生させることをやりながら、
占いを始めました。
占いってあくまで技であって、
人の心を吸い上げて闇を解消するものだからっていうので繋がって、
占いをビジネスとしてやろうとか、
地域をもりあげるために一生懸命やろう、
ってことにつながっていったんです。
最初はほんとうにボロボロの家に集めて、
更生事業みたいなものをやっていました。
そういうことをいうと怪しいんですけど、男塾みたいな(笑)。
泥くさいスタートだったそうです。
あとね、さきちゃんはね、みてないんです。
私が社長とビンタ合戦してるのとか(笑)。






今井:
もう、殴り合いしました。
いまでも笑われるんですけど、もうカーっときて。
私が一回、バチってされて、
私も怒って社長に、ビンタし返して(笑)。
そしたら社長はめっちゃ痛かったって(笑)。
もう当時は、他の社員が氷つくくらいくらいの。
喧嘩じゃないですね、
私が一方的にかんしゃくを起こして噛み付くくらいの感じでした。
逆にいまの子たちはぶつかってないなあと思って、
もうちょっと感情だしてもいいんじゃないかなって。
出せば出すほど勉強になりますから。
ああ、間違ってたんだって。そこで修正できるから。
黙ってるんだったらぶつかっていったほうが、成長が早いなって。
ぶつけられたほうはすごく困ると思うんですけど(笑)。


したみちオフィスは常に人材を募集してるんですか?

 
今井:
大々的には募集かけてないんですけど、常に人は寄ってきますね。
自分変わりたいとか、やりたいことが見つからないとか。
自分で仕事をみつけていける環境に耐えうる人が適正ですね。
食べるところ住むところはあるけど、
あくまでも、自分でつくっていく人、
っていうことを最初に説明して、
それでもいいならっていうので募集しています。
そこまでいかない人は業務提携みたいな形で。
でも最近21歳くらいの人が営業として入ってきたいという人がいて。


・研修なくて自分で仕事をつくってくるって、どベンチャーですね、、、。
そういうイメージを持たれてないのですよね?



今井さん:
そうですね。タレントとしても出ているので、
すごい稼いでるんだろとか、
リリマリが外にでることが多いので、
ワイワイしていて楽しそうな集団っていう、
ふわっとした感じでしか伝わってないかもしれません。



新潟の農業を盛り上げるために、まずお米をつくって、知ること


さきさん、農業はいつどうやって始められたんですか?

 
田中:
私の実家が農業やっているんですけど、
小学校のときから、一緒に手伝って、
その時に好きになって楽しいと思うようになりました。
中学になったら、高校は農業高校にいきたい!と思えるくらいに。
そこでは食品科にはいって、主には調理とかやっていたんですが、
稲刈りとか動物のお世話とか、農業に関する全部のことを習ってきて、
学んでまたさらに農業って楽しいな!となって。
私はたのしいっていう気持ちが農業にはあるので、
若い人にも農業がもっと馴染むような世の中になればいいなと思っています。






田中:
実際農業は泥臭いっていうのがあって、
体張って体力もつかうし大変だし、
ダサいと思われているときもああります。
私も農業を頑張るとか、農業高校入るとかってのも、
中学のとき恥ずかしいと思ったことがあって、
農業高校に入りたいって胸張って言えなかったので、
そういうイメージを少しでもなくしたいです。
でも最近は若い世代が農業がんばっているので、
これまで頑張ってこられた世代の人たちと連携して、
もっと農業が盛り上がればいいなと思います。


女の子で、農業をたのしいと思えるのはすごいなと思うのですが、
どういうところをたのしいと思いますか?


 
田中:
そうですね、種まきから、いちから手をかけてやってきて、
芽がでたっていうちょっとしたことでも嬉しいですし、
芽がでてからすごい大きさの野菜になってっていう、
成長過程をみるのもたのしいし、
実際に消費者が食べておいしいと言ってくれることも快感ですし、
あと実際の作業もすきで、田植えとかも体をはって、
泥の中にはいって農作業するのも楽しいです。


今井:
さきちゃんおもしろいのが、
メンタル会議終わった次の日ってだいたい休みなんですけど、
寝ずにそのまま実家の農作業してるんですよ。
それがFaceBookにあがってるんですよ(笑)。






田中:
おじいちゃんが専業でやっていて、手伝うと喜んでくれるのもたのしいんです。
やりたいっていうのもあるし、やらなきゃっていうのもありますし、
友達と遊びたい欲ももちろんあるんですけど、
それよりも農業やりたいっていうのが今です。
農業興味なかった人が、投稿をみて、
興味をもってくれたって言ってくれますので、
やりがいがありますね。


リリマリでお米を始めたのはどういうきっかけだったのですか?

 
今井:
私がやりたいといいました。
一人じゃできなくて、もうこれはさきちゃんしかいないと!(笑)
一緒にやろうと声かけて。
だから共同米ですよ。名前だけ「いまい米」ですけど。
きっかけは、農家の方の熱いお話をきいたというのもありますが、
たまたま見つけたチラシで「畑ゴハン塾」というイベントをしりました。
さつまいも掘りのイベントを秋にするっていうのですが、
ただのさつまいも掘りのイベントだけじゃないんです。






今井:
さつまいもの授業があって、
みんなでさつまいも掘って、機械をいじったりしたあとに、
隣のハウスにでっかいござが引いてあって、
野菜ビュッフェがばーって並んでるんですよ、炊きたてのおむすびと。
キッチンカーを横付けして、
地元の地産地消を掲げているシェフと、パティシエさんが協力して、
畑でごはんをたべながら、食を学ぼう!っていう。
こういうイベントを農家さん自らつくっているって、感動しました。
それで、この人たちのために何かできないかな、
多くの農家さんのためになにかできないかって考えて、
翌年、農業のイメージをもっとよくしたいと、
今着ているこのウェアをつくりました。






今井:
で、作ったのはいいんだけど、新潟の農業はすごい課題あるし、
もっとちゃんと農業のこと知りたいなと思って、
自分たちでお米を作ってみようと思って頼んだのが、
田上町の渡辺さんっていう農家さんです。




(写真右端が渡辺さん)


今井:
もともとJAの青年部の全国理事をやられていました。
でもそういうのは後付けで知ったことで。
渡辺さんが毎年横浜の小学校にボランティアでいって、
バケツでコシヒカリつくりを教えていて、
お金なんかもらってないんだよね、
子供たちの笑顔が嬉しくてやってるんだよねって聞いて。
この人なら、一緒にやったほうがいいかも!と直感で。
そして、一緒に田上町は竹が有名なので、
竹パウダーという肥料をつくって、お米をつくりました。


自分も知れば新潟のためにできると思って、
お米をつくることにしたんですね。


 
今井:
はい、まず知らないと何もできないですからね。
やっぱり言われましたよ。
この経緯を知らない人は、タレントがお米を作っちゃったら、
俺ら農家の米が売れなくなるじゃないかと。
私たちは、もちろん売ることで勉強にはなるから、売るけども、
あくまでもちゃんと知るために勉強したいんです、
とお伝えしました。






今井:
講演会させていただくときなど、お米を販売するんですけど、
ばかばか売って稼ぐというよりも、
これからつながる農家さんの媒体になって、
新潟の農業が盛り上がる仕組みができればいいなって思っています。


昨年はどういうプロセスを踏んで販売までいたったのですか?

 
今井:
去年の1月に想いを渡辺さんに話して、やろうとなって、
やるなら全部しりたいから、
4月に播種(はしゅ:種まき)の工程から見せてもらって、
作業し始めたという感じですね。






今井:
月に多くて4回田んぼに行っていました。
去年はそんなやっていないと思われていて、
どうせ田植えと稲刈りだけなんでしょと言われて。
でも具体的には、苗つくって田植えして、草取り、
農業の展示会に一緒にいって勉強したり、
稲刈りして、販売計画をつくったんですけど、
今年は土壌の部分、_水の性質とか土の養分のところを勉強したいな、
と思っています。


この「いまい米プロジェクト」のゴールはなんでしょうか?

 
今井:
明確にちゃんと言えないのですが、
この前福井で講演会をさせて頂いたら、
29歳の若手の農業やってる方が話しかけてくれて、
どうしても新潟のみなさんの活動を見にきたいと言ってくれて、
一泊二日でいろいろ紹介しました。
もともと農業やってなかったけど、やる気になって、
これから新潟と福井をつなぐ農業をやっていきたいです!みたいな。
積み重ねがなければこういう出会いもなかったですし、
正直、ごはんとおともさんと出会うなんて思ってなかったし!(笑)


未知数の動きが最近すごく多くて、
まあでも未知数とはいっても、
最初からこういうことになるだろうなというある程度の予測はあったものの、
数年後どうなってるかわからないんですからね。
私としてはもうちょっと行政とのパイプになりたいなと思っていて、
期間限定のおにぎりのキャンペーンとかはやったことあるんですけど、
もっと年間を通して、新潟県もそうですけど、
政府の方でも農業ガールを押しているし、
もっと長期的に関われたらなと思います。


インタビュー、ありがとうございました!

 




生産者たちのナー


<今井美穂さん愛読書>
アレックス・ロビラ「Good Luck






クローバーの話なんですけど、
「幸せとか豊かさは、実はみんな平等に降り注いでいるんだけど、
受け取る準備をしていないと受け取れないんだよ」っていう話です。
人生観やビジネス向けとして人気がある本だそうです。
本の中で、二人の騎士は、
国王を守る魔術師マーリンの「魔法のクローバーを探しなさい」
という指令のもと、
ある騎士はどこにあるんだと聞きまわるんですけど、
「こんな土の上には生えないよ」と言われ、諦めてしまいます。
もう一つの騎士は、「ここはいい水が流れないから咲かないんだよ」
って言われた時に、
じゃあ水をつくろうというマインドで形にしていって、
最後は空から雨がふってきて、
それが実はクローバーの種で、後者のがんばって騎士が準備した、
土の上だけには大量の魔法のクローバーが咲くという話です。
つまり、二人同じ指令を与えられたのに、違う人生になったっていう話です。
高校生くらいの時に母に、
いいのあるからあげると言われてずっととっています。
いまもみては大切な考えだなと思っています。
まさに今のリリマリの活動ですよね。
農業の出会いとかも本当にそうですよね。


<田中彩貴さん愛読書>
水野敬也「夢をかなえるゾウ」






三日坊主の男性がインド旅行で買って帰ったゾウの置物に、
「今度こそかわってやる!」と言うと、ゾウが実際にしゃべりはじめるんです。
ゾウが主人公に成長するためには、どうしたらいいか課題を与えて、乗り越えていく。
ポイントは課題を「なんのためにするのか」を教えてくれるんです。
例えば、靴をみがけ、普段毎日履いて言える靴を当たり前に感じないで、
自分の支えになっているという意識をもつことや、
食事を腹八分目までおさえことで、自分をコントロールできるようになるみたいな。
つまり、日常のささいなことの意味を考えて大切にすると、
大きな成長になって、人を幸せにできるよ、というお話です。
これは、19歳のとき友達が教えてくれました。
したみちオフィスに入っても思うのが、
内面をちゃんと見つめることが人を変えるんだなと。
継続しないと忘れしまいがちだし、
モチベーションが下がってしまいがちなので、
時折読み返しています。
私は、中学までは家ではうるさいけど、
学校では自分を押し殺して静かにしていました。
自分の意見ではなく、周りに合わせていたので、
悔しかったし、ずいぶんと損することがたくさんありました。
世の中にはまだまだたくさん同じような人がいると思うので、
ゾウではないけれど、きっかけを与えられたらと思います。